自己破産者のひとり言

自己破産と言うと暗く、後ろ向きで、カッコ悪く、ネガティブな印象しかありませんが、人生を生き抜く上ではとても助けられる制度であります。僕が自己破産を経験したからこそたどり着いた生き方や他者との関わり方、日々の暮らしなどを綴っています。

自己破産への道(19)就職

プータロー生活への別れ

第二回の債権者集会で、僕の自己破産は認められました。

会社の破産はまだですが、一応、社会復帰の目処が立ったのです。

審議中に働いても良いのですが、雇われるには履歴書が必要だし

中味に嘘は書けないので、正式な破産が出てから就職しようと考えていました。

そして、破産で認められた所持金が底をつくのも間近だったし、

実質的に会社が無くなってから半年後、僕は働き始めたのです。

面接の時に僕の過去が問題視されるかもと思いましたが杞憂でした。

就職といっても非正規雇用の7時間パートで、スーパーマーケットの

夜間責任者という、言わば夕方から閉店までの金庫番、クレーム対応、レジ対応

ゴミ捨てなど雑用係の親方みたいな仕事です(笑)

30年振りに雇われて

長年小山の大将だった僕が、一兵卒からの出直しで感じたものは、

自分がいかに社員やパートに対して非礼な対応をしていたかということです。

逆の立場になって考えると、本当に申し訳ないことをしたと考えさせられました。

しかし、これは千載一遇のチャンスでもあります。

大将を経験した後に二等兵を経験出来る僕は、

次回、経営者となれば最強のスキルを持っていることになります。

もちろん、次回があって、経営者となれるのか、なれないのかは、

今後の僕次第ですが、やはり僕は自由が大好きで、人に束縛されるのが

最高のストレスになるタイプですから、人を雇わなくても

自分の自由が謳歌出来る人生を目指すのは、間違いありません。