自己破産者のひとり言

自己破産と言うと暗く、後ろ向きで、カッコ悪く、ネガティブな印象しかありませんが、人生を生き抜く上ではとても助けられる制度であります。僕が自己破産を経験したからこそたどり着いた生き方や他者との関わり方、日々の暮らしなどを綴っています。

見える化の弊害

会社に秘密はあっても良い

2011年初頭から僕はSNSを使い始めました。

FacebookTwitter、インスタです。

正確に言えば、会社が倒産する2015年末までの

約5年ほど使っていました。

全ては自分の会社の為で、

SNSで会社を可視化、見える化して、

お客様に安心して利用していただこう、

そして、SNSで発信し、集客をすることでもありました。

僕だけでなく、社員全員にiPhoneを与えて、

いかに僕たちの会社が楽しくやっていて、

お客様との交流があるのかを発信してもらっていたのです。

もちろんお客様と身近になれる利点なども

多くありましたが、

いくら会社での発信とはいえ

個人的な話題も多々出て来て、

結局社員の個人的な失態をさらす事になったり

嫌な思いをさせたりしてしまいました。

今考えると、僕は独りよがりで

勝手なことを社員に押し付けて、

透明化、可視化は世の中の流れだ!

なんて言っていたのは、間違いでした。

会社には社外には知られなくても良いことが

たくさんあります。

もちろん、品質表示や、賞味期限などの

明確化は大切ですが、「個人」の可視化は

社長以外は百害あって一利無しです。

また、ブログも僕だけでなく社員に書いてもらい、

集客に繋げていましたが、

(集客はブログからが主でした)

これも今考えれば、社員のプライベートを

かなり出したものだったし、

ブログも社長だけか役員くらいまでで

止めておくのが間違いないかと思っています。

今後、僕がもし会社を作るなら、デジタルな世の中だからこそ

アナログの可能性を大いに考えて

それを最大限に生かすことが出来る

会社を作りたいと思います。