自己破産者のひとり言

自己破産と言うと暗く、後ろ向きで、カッコ悪く、ネガティブな印象しかありませんが、人生を生き抜く上ではとても助けられる制度であります。僕が自己破産を経験したからこそたどり着いた生き方や他者との関わり方、日々の暮らしなどを綴っています。

自己破産への道(20)最後の債権者集会

会社の破産が確定

就職してひと月ほどたった日、三回目の債権者集会が開かれました。

この日は債権者がほとんど来ないので、事務所のような小部屋に通され、

関係者以外での出席は第一回目の債権者集会から来ていた

人相の悪いいかにも恐そうなおっさん一人だけになっていました。

結局、短時間で会社の破産が認められ、晴れて正式に会社はなくなり

会社の免責も確定したのです。

弁護士に相談に行ったのが約一年前、

あっという間の一年間だったような気がします。

それでも請求は追いかけて来る

個人で免責されたと言っても滞納している

住民税や国民年金、国民保険料などの個人の「税金」は

生きている限り請求が来ます。

だから自己破産しても必ず納めなくてはいけません。

収入が少ない僕たちにはこれが禊の第一関門とも言えるものでした。