自己破産者のひとり言

自己破産と言うと暗く、後ろ向きで、カッコ悪く、ネガティブな印象しかありませんが、人生を生き抜く上ではとても助けられる制度であります。僕が自己破産を経験したからこそたどり着いた生き方や他者との関わり方、日々の暮らしなどを綴っています。

自己破産への道(13)破産管財人との面談

裁判所にて

破産手続き開始の決定が出て、破産管財人が決まると

その破産管財人との面談があります。

これは裁判所の一室で行なうのですが、

こちらの申立てしてくれた弁護士が僕と妻に付き添い

裁判官と破産管財人の5人で話し合うのです。

内容は現在の財産がどれだけあり、債務の金額や

今後の見通しなどを聞かれました。

約30分ほどの短い時間で面談は終了。

破産管財人はいかにも頭良さそうな60代くらいの弁護士で、

正直、こちらのソフト路線の女性弁護士とは正反対の雰囲気で

緊張するタイプでした。

破産したんだからこんな禊も必要なんだろうと

流れに身をまかせることにした僕です。

 

破産管財人の訪問

面談から1週間ほど経ったころ、破産管財人

自宅(会社も併設)に財産の確認に来ました。

売れるものはどれだけあるかを確認するのが主な目的です。

今後、仕事に関係するものは何も必要ない僕にとって

言わば、断捨離をしてくれるようなもので、

僕も妻も持って行ってもらえるのは本当に助かる〜!という

気持ちになっていて、少しも残念な気分にはなりませんでした。

これも、覚悟して腹を決めたからそう思えたのかも知れません。