自己破産者のひとり言

自己破産と言うと暗く、後ろ向きで、カッコ悪く、ネガティブな印象しかありませんが、人生を生き抜く上ではとても助けられる制度であります。僕が自己破産を経験したからこそたどり着いた生き方や他者との関わり方、日々の暮らしなどを綴っています。

自己破産への道(14)ドナドナ

引き取り業者からの電話

会社にある備品など少しでもお金になるものを調べ

それを処分して換金するのも破産管財人の役目の一つ。

そんなお役目で会社訪問してくれた後は、買い取り業者から

電話があるのを待つだけです。

翌日、買い取り業者からの電話があり、見積もりに来てくれる

日を決めました。

そして、約束の日、親子で現れた買い取り業者は、手際よく

品定めをして帰っていきました。

あとは破産管財人と買い取り業者との間で金額を決めて、

引き取りの日程を決めるだけです。

さよなら、みんな!

引き取り当日はビックリするほどの手際の良さで

次々と会社から物が出て行きます。

縫製に使っていたミシン、写真スタジオのカメラ、ストロボ、

在庫の貸衣裳など、お金になりそうなもの全部です。

当日2階の自宅から(自宅付き本社だったので)車に積まれて

ミシン達が運ばれるのを見て、ドナドナの歌を思い出しました...

牛じゃないけど、20年以上日々一緒に仕事をしてくれた仲間を

見送る気持ちはさすがに悲しくなるものです。

ありがとう、みんな!

そして、断捨離完了、スッキリした〜(笑)