自己破産者のひとり言

自己破産と言うと暗く、後ろ向きで、カッコ悪く、ネガティブな印象しかありませんが、人生を生き抜く上ではとても助けられる制度であります。僕が自己破産を経験したからこそたどり着いた生き方や他者との関わり方、日々の暮らしなどを綴っています。

失敗の共有は会社の財産

失敗に怒る会社、喜ぶ会社

社員が失敗して喜ぶ会社なんてないよ!

と言われそうですが、もちろんその通りでしょう。

ただ、一人の失敗を全社員が共有出来たとしたら

かなりそれは喜ばしいことだと思います。

最近僕は一つ失敗をしました。

僕の仕事の一つに金庫番があります。

だから金庫の中のお金が実際の金額と、記録されている金額の誤差が無いか

常に確認しています。

輪ゴムでまとめた100枚の札束を一旦ばらして

全て機械で計算し直し間違いないことを確認し

また輪ゴムで100枚にまとめて、記録し、金庫に保管するのです。

いつものように100枚をばらして機械にかけて数えたら

99枚しかない!

何回機械にかけても99枚なのです...

前回数えたのは自分で、その時は100枚あったはず...

と思いながら金庫内を探していたら、

横にいた上司から

「101枚の束があるんじゃない?」

とのアドバイスを貰い、結局101枚の束が出てきたのです。

何故、そんなことが起きたのか?

使用しているお札を数える機械は、100枚を数え終わり、

その100枚を人が機械から抜いた途端に

次の100枚を数え出し、同じ場所にお金が落ちてくる構造で、

僕は100枚数え終ったものを抜き取ったと思っていたのが、

実は99枚しか取っておらず、

1枚残った上に次の100枚が落ちて来たというのが真相だと考えました。

これって僕だけでなく誰でも起こしてしまうミスだと思い、

金庫に携わる全員に共有しました。

失敗をそのまま失敗にしとくより

共有していけば、少しでもミスは少なくなるでしょうし

ミスしても原因が突き止めやすくなります。

僕は自分の会社を経営していたとき、

失敗は財産とは考えていなく、すぐに怒ったりしていました。

ただ、二等兵になった今、やはり怒られるよりも

失敗してもそれを「糧」と思ってもらえる方が、社員としてはやり易いし

逆に気持ちも慌てず、失敗が減るのではないかと思うようになっています。

いつも日々あらたな気付きを与えてくれるパートには感謝ですよ(笑)