自己破産者のひとり言

自己破産と言うと暗く、後ろ向きで、カッコ悪く、ネガティブな印象しかありませんが、人生を生き抜く上ではとても助けられる制度であります。僕が自己破産を経験したからこそたどり着いた生き方や他者との関わり方、日々の暮らしなどを綴っています。

自己破産への道(1)

自己破産者としての姿

僕が自己破産した原因は、経営していた会社を倒産させてしまったからです。

その会社の保証人である僕と妻は自動的に自己破産して倒産した会社の負債から

免責されるしかありませんでした。

株式会社は有限責任とは言いますが、これは大会社に言えるもので、

小さな会社は会社の借金の保証人に社長ががんじがらめになっているのが常です。

だから僕たちは自己破産しました。

 

自己破産するとどうなる?

会社経営していて取引先への支払い、銀行支払いやもっと高金利の支払いで

24時間頭がいっぱいの毎日を送っている方もいると思います。

自己破産したらどうなるか不安だし、

世間体も悪いし人間のクズになるくらいなら死んだ方がましだ...

なんて考えているうちにも時間はどんどん経過し事態は増々悪化して行きます。

僕もそうでした。

真面目な人ほど、支払いを期限通りに滞り無く実行したいという思いが強く

会社への入金が無くてもどこからかお金を借りて支払っていくという

悪循環に陥りやすいと思います。

自殺をするというのは、ある意味、支払いが出来ない罪をつぐなうという意味も

あるのではないでしょうか。

僕も自殺は星の数ほど考えました(笑)

 

不思議な成り行き

でも何度も自殺を考えていたころよりももっと状況が悪くなったとき、

僕の身の回りでは不思議なことが起き始めたのです。