自己破産者のひとり言

自己破産と言うと暗く、後ろ向きで、カッコ悪く、ネガティブな印象しかありませんが、人生を生き抜く上ではとても助けられる制度であります。僕が自己破産を経験したからこそたどり着いた生き方や他者との関わり方、日々の暮らしなどを綴っています。

会社の倒産から二年

倒産の思ひ出

今から2年前の12月、僕は最後に残った社員に

会社が倒産することを告げました。

このお話は以前のブログでも書いていますが、

節目なので思い出してしまいました(笑)

僕自身会社員だった時にも社員としての倒産は経験していましたが

今回は社長としての倒産ですから立場は全く逆です。

倒産を告げた時の社員は、既に12月限りで退職が決まり、

新しい就職先も決っていたので、失職するという心配が無かったのが

ぼくにとって唯一の救いでした。

僕は弁護士から貰っていた会社都合により離職する旨の

書類を社員に書いてもらい、わずか数分で、倒産通告の手続きは完了し、

社員は怒るでもなく、その場は終りました。

しかし社員にとってどんなことが問題なのか僕は知っていました。

その一つは会社やっていたブログ記事です。

人間性を知ってもらって集客するというのが僕の方針で、

そのため社員達は何百ものブログを書いて発信していたのです。

画像もたっぷり使ったブログだし、そのブログを「消す」ことが

必要だったので、僕は全消去する予定にしていました。

ところが翌朝会社に来てみるとその社員のブログだけ全部消されていたのです。

もちろん、社員が消して帰ったわけですが、僕の尻拭いまでしてくれた

彼女にはほんとうに感謝しています。

こんなことも倒産する過程にはあるんだという

そんなお話でした。