自己破産者のひとり言

自己破産と言うと暗く、後ろ向きで、カッコ悪く、ネガティブな印象しかありませんが、人生を生き抜く上ではとても助けられる制度であります。僕が自己破産を経験したからこそたどり着いた生き方や他者との関わり方、日々の暮らしなどを綴っています。

努力したら負け

最高のサービスとは

僕が倒産させてしまった会社の事業内容は

ウエディングドレスを作ってレンタルしたり

販売したりするものでした。

僕はデザイナーを雇い、縫製者を雇い、

そして店を持ち、「事業」をやっていました。

しかしある時、社員であったデザイナーが

独立して近くに店を出しました。

僕の会社で学んだノウハウで、

店を出しやがってと憤りを感じたものです。

そして、その元社員の店は繁盛し、

競合でいつも負ける僕の店は衰退したのです。

何がそれだけの差を生んだのかというと

好きで好きでたまらなく寝食忘れるほど

ドレスに没頭していた彼女と

事業として「利益を上げる努力」をして

ドレスの仕事をしていた僕の差だったのです。

好きに勝る物はなく、何かを成就させるために

「努力」したらその時点で負けなんです。

だから事業をするのならば、

誰よりも好きで、寝食忘れ、

努力なんて全く思わない仕事を選んでやるのが

成功の近道です。

そのステージにはもはや競合なんていないのですから(笑)