自己破産者のひとり言

自己破産と言うと暗く、後ろ向きで、カッコ悪く、ネガティブな印象しかありませんが、人生を生き抜く上ではとても助けられる制度であります。僕が自己破産を経験したからこそたどり着いた生き方や他者との関わり方、日々の暮らしなどを綴っています。

一事が万事と考えるなかれ

一つの悪意が千の善意を消す

諺(ことわざ)に、

「一事が万事」(いちじがばんじ)

というものがあります。

一つの事柄から全てが推察される

というような意味で使われ

人に対しマイナスなイメージで

使われる言葉です。

そして、この諺を真に受けた

多くの経営者がやらかすのは、

誰かが「悪いことをした」ならば

全員が「悪い事をするかも」と考えて、

会社の規則を厳しくしたり、

確認事項を増やしたり

それに伴ってのチェックリストを増やしたり

今まではやっていなかったのに

退社時の手荷物検査を始めたり、

とにかく疑いを際限なくかけてしまう事です。

一事が万事と言うならば、

計算が苦手な人が、

レジ係が出来ないという事になります。

国語が出来ない人が、

数学の先生にはなれないという事にもなります。

挙げたらきりがないほど

一事が万事ではないのです。

だから、常に考えるのは、

「万事が一事」

たまたまその部分だけが苦手であって、

他には無限の可能性がある。

たまたま、一人が遅刻するだけで、

他の人は必ず定時に出社している。

などなど。

人間の悪い面、弱い面をつかまえて

一事が万事と言う人こそ

全てが一事が万事そんな態度なんでしょう(笑)