自己破産者のひとり言

自己破産と言うと暗く、後ろ向きで、カッコ悪く、ネガティブな印象しかありませんが、人生を生き抜く上ではとても助けられる制度であります。僕が自己破産を経験したからこそたどり着いた生き方や他者との関わり方、日々の暮らしなどを綴っています。

自己破産への道(4)

奇跡その5

倒産、自己破産7ヶ月前、

社員を雇っての営業は難しいと覚悟し

長年勤務し素晴らしい仕事ぶりを発揮してくれていた

恩義ある女性社員にどう話して辞めてもらうか悩んでいたら

本人から

「結婚が決まり遠方に行くので退職します」

と言われたのです。

それまで、結婚する雰囲気は全く無かった(気づかなかった)ので、驚きました。

もちろん本人には心から祝福し、心の中では神様に感謝していました。

 

奇跡その6

倒産、自己破産2ヶ月前、

最後に一人残っていた社員から

退職すると言われました。

既に転職先が決っていたので、

辞めてもらったとしても

社員も無職にはならず、本当に安心出来ました。

 

ここに挙げた6つの奇跡は大きなものだけです。

小さなものを含めると、どれだけの奇跡が重なって

自己破産までを歩んだことでしょう。

もちろん、会社の継続ありきで毎日を過ごしていましたが、

どうしてもうまくいかない場合には倒産も視野に入れるしかありませんでした。

会社の継続について相談した弁護士もとても良い方でしたし

何よりも妻がいつも隣でニコニコ笑ってくれていたのが、心の支えとなり

くじけそうな僕の心を元に戻してくれたことが一番の奇跡なのかも知れません。