自己破産者のひとり言

自己破産と言うと暗く、後ろ向きで、カッコ悪く、ネガティブな印象しかありませんが、人生を生き抜く上ではとても助けられる制度であります。僕が自己破産を経験したからこそたどり着いた生き方や他者との関わり方、日々の暮らしなどを綴っています。

期待値を上げない

納期は思った以上に早く

僕が経営していた会社の取引業者で、100%納期を守る会社がありました。

その会社に頼みたいものの納期を問い合わせると

必ず少し長いかな?というくらいの納期を回答来るのです。

そして、僕の心理は「それよりももう少し早くならないかな」というものでした。

恐らく僕でなくても同じ心理になるでしょう。

そして、実際に納品されるのは、回答があった期限よりも

僕が思っていた「少し早く」よりもさらに少し早く納品されるのです。

本当は、実際に納品された期日で納品出来るのかも知れませんが、

「お客様の期待値を上げない」

「しかし、期待はずれな回答もしない」

「そして、期待以上のスピードで納品」

その結果

「絶大な信頼と安心感を提供出来る」

このようになるのです。

これはその会社の商売のやり方として

しみついていたようで、

20年ほどつき合いましたが、

納期が遅れたり、期待はずれな事は記憶にありません。

納期が遅れたこともあったかも知れませんが、

日頃の信頼と安心感があれば多少のマイナスは吹き飛ぶものなのです。

僕は、この会社の「期待値」をしっかりと考えた経営は見習うものがあると

常に思っていましたし、真似もしました。

期待値をどこにおくかを考えてのつき合いは

恋人や夫婦、親子でも同じ法則かも知れませんね(笑)